2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

機体のスパー(桁)が完成するまでのまとめ

機体のスパー(桁)が完成するまでの流れ 機体のスパーはCFRP材を用いていました。 設計 これは、自分の所属していたチームの場合は詳しい設計担当者の方が計算式とかエクセルシートを用いて行っていました。 マンドレルの型紙製作 マンドレルを製作するうえで…

交流会への参加で準備したもの

交流会参加で準備したもの 過去3回参加の経験をもとに、交流会に事前に準備して持っていったものを挙げておきます。参考になるかは保証しません。(笑) チームTシャツ(当日着る) 特にチーム名がわかりやすいと「〇〇大学の方ですか?質問があるんですが・・・…

よく使う接着剤について

よく使う接着剤について 頻繁に使用した接着剤について紹介しておきます。 2液性エポキシ接着剤は、硬化のタイミングがある程度コントロールできるため、頻繁に使用しました。発泡スチロールを接着する場合は発泡スチロール用のボンド、紙を接着する場合はス…

便利なソフトウェアについて

便利なソフトウェア(フリー) 便利なソフトウェアを紹介します。2018年8月時点での情報です。 まずはフリー(無料)のものです。 Jw_cad Jw_cadはフリーで使える2次元のcadのソフトウェアです。 Jw_cadのページ XFLR5 XFLR5はフリーで使える翼型解析ソフトウ…

基本的な発泡スチロールの加工方法

基本的な発泡スチロールの加工方法について これは、工作の方法を紹介するような本に書いてある、基本的、一般的な発泡スチロールの加工方法である。 発泡スチロールをカッターナイフで切断する場合には刃先を斜めにねかせて切るときれいに仕上がる。 ニクロ…

基本的な複合材料の知識

基本的な複合材料の知識 複合材料は、ガラス繊維(G)、炭素繊維(C)、芳香族ポリアミド(アラミド)繊維(A)などの強度や剛性の高い繊維などを不飽和ポリエステル樹脂やエポキシ樹脂で固めたものの総称である。FRP(fiber-reinforced plastics)ともいわれる。 複合…

スパーの荷重試験の方法

スパーの荷重試験の方法について まずは、荷重をかけるオモリを準備します。 スパーにかける荷重は設計など詳しい人に相談して決定します。 例えば、スパーの400 mm毎にオモリをかける。オモリは0.5 G、1.0 G、1.25 G、1.50 Gの荷重を準備する。 砂は数日前…

リブのチェック表(管理表)について

リブのチェック表(管理表)について 型紙やリブのチェック表(管理表)についてです。 リブ位置の番号と、その型紙、リブについてチェック表(管理表)を準備していました。型紙を抜いたときやリブを抜いたときは、日付、作成者、チェック者を記入することで管理…

ねじりどめの取り付け方法(匠の技)について

ねじりどめの取り付け方法について ねじりどめの取り付け方法は通称匠の技とも呼ばれる。 ガラス遷移をほぐしたもの、通称ふわふわにエポキシ接着剤を混ぜて、スパーの接合部分の段差を考慮して、ねじりどめのつける部分の高さがある程度おなじになるように…

基準リブ付について

基準リブ付の方法について 0番スパーと胴体スパーをつなげることで、機体のスパーの角度をだす。基本的に0番スパーのT字部分の取り付け時に設計通りの胴体の取付角度になるように調整しており、角度を測定する箇所も決定している。そのため、0番スパーと胴体…

リブ抜きの方法2 リブ抜き編

リブ抜きの方法2 リブ抜き編 リブの型紙が発泡スチロールに貼ってあるところからです。 台熱線を使って、発泡スチロールを型紙にそって切り抜いていく ほぞの部分などで分割しながら、抜いていってもよい。 ほぞの部分は写真のようにまだ抜けてなくて良い。 …

リブ抜きの方法1 準備編

リブ抜きの方法1 準備編 リブ抜きの方法のリブを抜く前までです。 合格している型紙とその型紙が入る大きさの厚さ8 mm程度の発泡スチロールを用意する。 この時、型紙がリブ抜きなどで傷んでないかチェックする。 ダミーコードの前縁部分に目印となる点を発…

後縁の作り方

後縁の作り方 後縁材を用意する。 リブ材とは大きさ(幅)が違うので注意。 後縁材をもう1本、計2本用意する。 床や机など後縁材を置けるスペースが確保できるところにまっすぐガムテープを貼っていく。 ガムテープは後縁材の長さより少し長いくらいに貼って…

チップの付け方

チップの付け方 抜き終わった主翼のリブ、バルサチップ、カーボンチップ、発泡用ボンドを用意する 発泡スチロール用ボンドがたれるかもしれないので、下に新聞紙などを敷いておく リブの横に書いてある2本の線より後縁側(しっぽ側)に発泡用ボンドを付ける …

カーボンチップの作り方

カーボンチップの作り方 主翼のリブに取り付けるカーボンチップの作り方です。 リブ材を用意する 定規で測って、40 mmのところにペンなどで印をつける 印をつけたところを目安にハサミを使って切る 40 mmのカーボンチップが完成

バルサチップの作り方

バルサチップの作り方 主翼のリブに取り付けるバルサチップの作り方です。 バルサチップの形が印刷された型紙をおおまかに切り取る 切り取ったバルサチップの型紙の裏にスプレー糊を使って、糊をつける バルサチップの型紙を1mm厚のバルサの板に貼り付ける …

型紙の抜き方2 切り抜きから完成まで

型紙の抜き方2 型紙の切り抜きから完成までです。 型紙の抜き方1はこちら 型紙の型紙をマニラ紙に貼り付けたもののカットからです。 カッターを使って型紙を切り抜く。翼型の線の内側を切らないように(えぐらないように)注意する。 必要な部分をカッターを…

型紙の抜き方1 準備から貼り付けまで

型紙の抜き方1 型紙(マスターともいう)の抜き方です。 準備から、型紙の型紙(主翼のリブの型紙がA4などの用紙に印刷されたもの)のマニラ紙への貼付けまでです。 つづきの型紙の抜き方2はこちら 主翼の型紙が印刷された"型紙の型紙"を用意する。 100mmの長さ…

上反角焼きの方法

スパーに上反角をつける方法について スパーに上反角を取り付ける際の方法です。 1. スパーの上反角をつける部分を、グラインダーで切ります。 主翼の上半角焼きに向けて2番スパーをカットしました٩( 'ω' )و pic.twitter.com/agPwmO2PDu — 九州大学鳥人間チ…

スパー同士のねじりどめ(フランジ)の準備について

スパー同士のねじりどめ(フランジ)の準備について 1. アルミ金折を購入してくる。 アルミ金折 4545 4×25×45×45 というやつを買っていた。 2. 角を金属ヤスリ、もしくはグラインダーなどで削り、角を落とす。 ※人が怪我しないようにするため 3. 上側にのみ…

精度と正確度について

精度と正確度について 作業において、よく「精度がいい」「精度が悪い」といった使い方をすると思いますが、厳密には「精度(precision)」と「正確度(accuracy)」もしくは「精度」と「真度」といった使い分けをする場合が多いです。 「正確度」とは「真値」に…

発泡スチロールブロックのカット方法

発泡スチロールブロックのカット方法について ここでは100×100×500の寸法の発泡ブロックを製作することを想定します。例えば楕円マンドレル(通称:楕円)などを製作するためにカットします。 0. 発泡スチロールの凹凸のある面は、やすりで平らにやする。 1. …

翼の平面形と翼幅、翼面積、翼弦、テーパー比、アスペクト比

翼の空気力学的な特性を考える際は、翼を3つの幾何学的な要素に分けて考える。 翼の平面形 翼の断面形 空間的配置 翼の平面形について 翼の平面形とは翼を真上から見たときの形状である。 その形により、矩形翼、テーパー翼、楕円翼、後退翼、デルタ翼などの…

航空機とその分類、揚力について

航空機とは 人が乗って、大気中を飛行する乗り物の総称が航空機である。 航空機は、大気中を浮き、前進する必要がある。そのために2つの力が必要である。 航空機が大気中に浮くためには、その重量を支える浮遊力が必要である。 航空機が大気中を前進するた…