プリプレグを積層したスパーを自作窯の中に入れ、窯を閉じると、ジェットヒーターで中に暖かい空気を送り込んで加熱していきます。
まずはジェットヒーターに灯油を入れて、起動させます。そして、ヒーターを稼働させます。ジェットオンと呼んでいました。
窯の中は温度が上がりすぎないように徐々に暖かい空気を入れていきます。温度を上げるときの目安は5分で5℃以内の変化など基準を決めていました。
温度は念の為5分ごとの温度計の値をパソコンのexcelシートに記録していました。今は自動化されているかもしれません。
温度は発泡スチロールが溶けない低い温度(60℃など)で一定時間加熱し、プリプレグを硬化させるプレキュアを6時間など、その後110℃程度の高温でプリプレグを完全に硬化させるポストキュアを2時間などの順番で行っていました。
温度が上がらないときは窯に寝袋や毛布をかけて断熱していました。
最後の、ゆっくり温度を下げていくと、焼きは終了です。