真空バギングについて

真空バギングについて

楕円に巻き付けたバギングフィルムと外側の筒状のバギングフィルムによってプリプレグが挟まれた状態で、バギングフィルムの中の空気を抜いて真空にすることで真空バギングを行いました。

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出典:九州大学鳥人間チーム/作業日記/2016年度3月6日 

バギングフィルムの吸口からつながっているホースをロータリーポンプ(油回転真空ポンプ)につないで空気を抜いていきました。

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出典:九州大学鳥人間チーム/作業日記/2017年度11月27日 

空気を抜く際は、スパーに人がつき、真空引きのときにフィルムが張力で破れないように意図的に"ひだ"をつくるなどしていました。

焼きを行う窯の中へ持っていく前に真空引きのテストを行い目標の値まで空気が抜けているかどうかを確認していました。

真空ポンプについている気圧計の値が目標の値に到達していない場合は、スパーのバギングフィルムの貼り合わせの部分やホースのつなぎ目から空気が入っていないかを確認しました。確認の方法は、主に耳で空気が入っている音が聞こえるかどうかで確認していきました。空気が入っている場所はホースをつないでいるバンドをキツく締める、シリコンをさらに足して穴を塞ぐなどの方法で目標の値に到達するようにしていきました。

真空バギングの確認が終わったあとは、一度真空ポンプを止め、中にくうきを送り込んで真空引きの前の状態に戻していました。

顔が写っている写真は、モザイク加工をさせていただきました。