バギングフィルムの巻き付けについて
この後のバギングのために、バギングフィルムをスパーの外側から巻いていきました。
まずバギングフィルムをバギングするスパーの長さ+両側に50 cm程度の長さを準備しました。両側の長さは余裕をもたせることで、バギングで真空引きを行った際に破れにくくなり、吸口を固定するときの吸口の自由度も高くなります。
バギングフィルムは一度、くっつけた机の上などに広げました。バギングフィルムの端から10 cmほど内側に井のような形になるように両面テープを貼っていきました。(最近はシーラントテープを使っているようです)
両面テープは、空気の通り道になるようなシワができないように、注意して貼りました。
次にバギングフィルムを積層したスパーの下に通し、バギングフィルムの両面テープを張り合わせて筒状にしていきました。
バギングフィルムは張り合わせるときに"ひだ"を作りました。この"ひだ"はフィルムを真空引きしたときにフィルムがピンと張られて破れないようにする役目があります。またバギングフィルムを貼り合わせるときに、まっすぐ貼り合わせがいっていないときも"ひだ"で方向を曲げて調整していました。
バギングフィルムの貼り合わせ方は、床を使う人、空中でやる人、二人一組でやる人など様々でした。
吸口の部分は"外側のバギングフィルム"と"内側のバギングフィルムのキャンディと呼んでいた部分"と"ホースがつながった吸口といわれる部分"を全て両面テープで貼り合わせていきました。
また吸口には、多めにひだをつくることで破れにくくし、吸口の自由度が高くなるようにしていました。吸口をつける箇所は5 m程度のスパーの場合、両端に付け、その2つの吸口が楕円の断面に対して同じ側にくるようにしていました。
バギングフィルムが筒状になった後は、両面テープのところにシリコンシーラントを使ってシリコンをうっていき、真空引きの際にさらに空気が入らないようにしていきました。
バギングフィルムは穴があかないように注意が必要です。なぜなら穴があくと次のバギング(真空引き)ができないためです。そのため、バギングフィルムに穴はもちろん、シワが入っていたときも新しいバギングフィルムを使っていました。
顔が写っている写真は、モザイク加工をさせていただきました。