プリプレグの積層について

プリプレグの積層の準備

プリプレグを積層する前に、プリプレグカットの時と同様に床にフィルムを敷いておきました。これにより、床のゴミなどがプリプレグに付着しないようにしていました。

また、使う道具は全てエタノールとキムワイプを使って脱脂して使用しました。積層前にはマンドレル(離型フィルム)も脱脂をおこないました。

プリプレグの積層について

次にマンドレルにプリプレグを積層する前に、マンドレルの両端から人が見て、マンドレルの断面の0度と180度を結ぶ線もしくは、90度と270度を結ぶ線(短軸もしくは長軸)を地面に対して垂直にしました。

プリプレグは事前に切ってあるものを設計の積層構成に合わせて積層していきました。プリプレグには、剥離紙とピンクのフィルムで挟まれているものを使用していました。

貼り付けの際は、プリプレグの剥離紙を剥がし、プリプレグの繊維の方向に沿ってプリプレグを貼り付けていきました。また、プリプレグは、マンドレル一周に積層した後に、重なりができるように注意していました。

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出典:九州大学鳥人間チーム/作業日記/2018年度12月9日 

プリプレグを一層分貼り付けた後は、そのプリプレグのピンクのフィルムを剥がし、プリプレグに髪の毛などのゴミが付着していないことを確認してから、次の層のプリプレグを貼り付けていきました。

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 出典:九州大学鳥人間チーム/作業日記/2017年度12月22日 

次の層のプリプレグを貼った後に、プリプレグ間に、気泡や髪の毛のような大きなゴミが入っていた場合は、最外層のプリプレグに繊維方向に切れ目を入れ、空気やゴミを抜いたこともありました。

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出典:九州大学鳥人間チーム/作業日記/2017年度11月26日 

これを、設計した積層構成となるように、積層する繊維の角度に気をつけながら貼り付けていきました。

積層の途中で中断する場合は、マンドレルに巻いたプリプレグの上にフィルムを敷いて、ホコリなどもなるべく付着しないように注意していました。

顔が写っている写真は、モザイク加工をさせていただきました。