バギングフィルム貼りについて
繋ぎ終わったマンドレルにバギングフィルムを巻いていきます。
ここでのバギングフィルムは、積層後にプリプレグを真空パックにするためのフィルムです。
まず、楕円の0度、90度、180度、270度の長軸と短軸と呼んでいる部分の線に沿って、線のどちらかに両面テープを貼ります。計4箇所両面テープが貼られます。
次に、1箇所の両面テープの剥離紙を剥がして、その上にバギングフィルムを貼っていきます。最初に貼る時だけは、2箇所同時に貼ったこともありました。マンドレルの端で1人ずつフィルムを持ち、マンドレルの中心から端に向かって、1人もしくは2人で貼っていきました。
バギングフィルムを貼っていく時の注意点は、フィルムに折り目やシワが出来ないようにすることでした。バギングフィルムはこの後に真空パックのようにするため、穴が空いてしまった場合は最初からやり直しました。また、バギングフィルムとマンドレルの間にもなるべく髪の毛などのゴミが入らないようにしました。
1箇所が貼り終わると、マンドレルを約90度回転させ、次の部分を貼っていきました。
こうして、最初に両面テープを貼った部分にバギングフィルムを貼り終わると、最後にバギングフィルムがマンドレルに一周巻かれるように両面テープを貼り、バギングフィルムの貼り付けが終わりました。
バギングフィルムの両端は後で外のバギングフィルムと接着できるように、筒状にした後、外側にも両面テープを貼っていました。この部分はキャンディと呼んでいました。マンドレルを回転させる際に、フィルムが破れないように注意をしました。
バギングフィルムを巻き終わった後は、巻き終わったところにシリコンシーラントを使って、シリコンを薄く塗っていきました。