楕円つなぎの方法について

楕円つなぎの方法について

マンドレルのパーツ(楕円)は一本が500 mmや250 mmだったりします。これをまっすぐ接合してマンドレルを数mの桁(スパー)の長さにする必要があります。このマンドレルのパーツの接合のことを楕円つなぎと呼んでいました。

f:id:syerox:20180906191430j:plain

出典:九州大学鳥人間チーム/作業日記/2017年度11月16日 

楕円は凹凸のほぞを作ってあるため、そのほぞ同士を合わせて繋げていきます。最初は2本を繋げて1本にします。これをニコイチと言ってる人もいました。その後は2本が繋がったもの(ニコイチ)2本を合わせてさらに長い1本にしたり、2本が繋がったもの(ニコイチ)にさらにもう1本接合して3本で長い1本のものにしたりしながら、目標の長さまで楕円の接合を繰り返しました。接合箇所が残り2箇所や1箇所になるとマンドレルのパーツも長くなるので、その時はマンドレルのパーツを回転させるときや移動させるときは数人で行っていました。

f:id:syerox:20180906194222j:plain

出典:九州大学鳥人間チーム/作業日記/2016年度12月18日 

楕円の接合(楕円つなぎ)はチャンネル材の上で行っていました。

接合は楕円に書いてある4本の線が全て一直線になるように目指して接合しました。ただし妥協して楕円に書いてある線の4本中3本が一直線になったところで接合している場合もありました。一直線に接合できているかどうかは、1 mの定規(メーター)をあてて確認していました。

まず楕円を回転させながら楕円に書いてある線4本すべてが一直線になる接合の組み合わせや向きを探しました。だいたいの場合は、そのままだと一直線にならないので、接合するすきまに発泡スチロールを薄く切ったもの(くさび)を挟み調整しました。

また、楕円の接合部分で段差が出来ないように気をつけました。

一直線になった後は、楕円の下、チャンネル材の上に新聞紙などを敷き、一度接合している部分を外して、発泡スチロール用のボンドを塗り、再び接合して接着しました。楕円に書いてある線全てが一直線であることを再度確認し、最後に接合箇所に一周クリスタルテープ(梱包用超透明テープ)をまいていました。