プリプレグカットの方法について
プリプレグ(ここでは樹脂を含侵させた炭素繊維を半乾燥させたもの)を、スパーに積層できる大きさにカットしていきます。
まずはカットするための準備をしました。
プリプレグをカットができるカッターマットの代用である作業用の板を並べます。その下には、ほこりがなるべくプリプレグにつかないようにするためにビニールのフィルムを敷いていました。使う道具はエタノールとキムワイプで脱脂をしていました。また、プリプレグを触る際は手の皮脂などがつかないようにするため、ビニール手袋などを着けていました。
プリプレグのロールを置くための場所として、二段の脚立を置きました。脚立の脚はガムテープで4隅をしっかり固定し、さらにそのガムテープも外れないように上からガムテープを貼って固定していました。脚立の間隔はプリプレグのロールを置けるように考えてから固定しました。
プリプレグのロールは中に物干しざおを入れて脚立の上に置いていました。冷凍庫から出してすぐのプリプレグには結露がつくので、それはキムワイプで拭いていました。
プリプレグのロールからはカットに必要な分を作業用の板の上に出していました。
どのくらいプリプレグをカットするかは、カット表を設計などの方が作成していました。
プリプレグの端は直角定規で直角がわかるようにして、そこに長い定規を当てて繊維の0度方向に対して端が直角になるようにしていました。
カットは誰かが、カット表を見て端から何mmのところで切るかを指示を出して、そこに顔料などでマークをつけておいて、それをもとに定規をあててプリプレグをカットしていました。
カットは定規をあてて、場合によっては別の人がその定規を押さえて、カッターで切っていました。
切り終わったプリプレグは、プリプレグについているフィルムの上にどこの部分かを書いていました。またプリプレグに折り目がつかないように丸めて、養生テープなどでとめ、同じ部分などでまとめて袋に入れ、冷凍庫の中で積層のときまで保存していました。
顔が写っている写真は、モザイク加工をさせていただきました。