楕円(マンドレルのパーツ)の抜き方

楕円(マンドレルのパーツ)の抜き方

ここではまず500 mmや250 mmほどの楕円(マンドレルのパーツ)を抜きます。

その後に、この楕円をつないで一本のマンドレルにします。

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出典:九州大学鳥人間チーム/作業日記/2016年度11月16日

まずは、発泡スチロールのブロックに型紙を貼ります。

型紙の裏側に両面テープを貼って、次に型紙の十字の線と発泡ブロックの十字の線を合わせて貼り付けます。

テーパーがついている楕円の場合は、太側と細側の型紙をワンセット、テーパーがついていない楕円の場合は同じ大きさの型紙を発泡ブロックの両側にそれぞれ貼り付けます。

弓熱線で抜くための準備として、抜きやすいように下に発泡スチロールの台座を置き、また上には粗熱をとるための発泡スチロールの切れ端を置いておきます。

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出典:九州大学鳥人間チーム/作業日記/2017年度10月31日

楕円を抜く人の二人で息を合わせて、発泡スチロールに熱線をあてていきます。型紙に熱線を合わせて楕円を抜いていきます。このとき、二人で合わせるために何番目の線かとその0.5を二人で声を出して数えながら抜いていく場合が多いです。「.5、1、.5、2、.5、3」という感じです。

また、発泡ブロックがずれないように誰かがおさえる場合が多いです。

そして最後に同時に熱線を抜きます。

抜くのは4分の1ずつ、つまり4回で1周を抜くことになります。

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出典:九州大学鳥人間チーム/作業日記/2017年度12月4日

抜き終わったら楕円を少し冷まします。

その後に、型紙に書いてある線の部分それぞれにアルミニウム製の定規(アル助)を当てます。そして、アル助との隙間が許容できる程度かどうかを確認します。ガムテープと養生テープを貼り合わせたものや、養生テープ同士を貼り合わせたもの(こっちの方が薄いの)がその隙間に入るかどうかで確認していました。

ちゃんと抜けていたら、楕円の抜き始めなどどうしても出っ張ってしまっているところを紙やすりなどやすります。

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出典:九州大学鳥人間チーム/作業日記/2017年度12月5日

その後、楕円に0度、90度、180度、270度の4箇所に線を引きます。一気に線を引くと失敗することもあるので、端っこで少し線を引いてみて線が引けるように定規の位置を調整してから、ボールペンで線を引きます。

最後に楕円に、どこの部分か(0番スパーの3番目の部分なら0-3)や、どっちが太側かどっちが細側かなどをマッキーで書きます。

 抜き終わった楕円は、抜く前の外周の発泡スチロールで包むようにして、傷がつかないように保管します。

顔が写っている写真は、モザイク加工をさせていただきました。